「仕事を真面目にやる」という言葉を鵜呑みにしていませんか?
「え?仕事って真面目にやるものでしょ?」と思った人は、この先を読む価値があります。
逆に、タイトルを読んだだけで「あぁ、あの話ね」と内容を察した人は、この先を読む必要はありません。
「真面目に仕事をやっている」という人は、「やっているつもり」になっている可能性があります。
エンジニア歴6年である私の経験談として、仕事は真面目にやるのではなく「適当にやる」のが正解です。
本記事を読むことで、以下のことがわかるようになります。
- 「真面目にやる」の本当の意味
- 「適当にやる」の本当の意味
- 仕事を適当にやる3つにポイント
記事を読み終わる頃には、仕事のパフォーマンスがグッと上がっていますよ。
では、早速見ていきましょう。
目次
仕事は真面目にやるな!「適当にやる」が正解です

結論から言うと、「適当にやる」というのは「不真面目にやる」ということではありません。
「真剣にやりつつ、100%の力を出す仕事を見極める」という意味になります。
これだけだと伝わらないと思うので、詳しく深掘りしていきます。
「適当にやる=不真面目にやる」ではない
確かに、不真面目に仕事をするのはNGですが、「適当にやる=不真面目にやる」ということにはなりません。
以下のような違いがあります。
- 相手の考えを察して仕事をする
- 自分の工夫を取り入れる
- 頼まれた通りの仕事をしない
- 約束を守らない
上記の通り、全然違いますね。
「不真面目にやる」と周りの人の信頼を失いますし、自分自身の成長も難しいです。
「適当にやる」というのは、「相手の考えを察して、自分なりの工夫を取り入れる」という意味になります。
「言われた通りに仕事をする」というのも大切ですが、言われた通りに仕事をしても100点ではない場合がほとんどです。
「真面目にやる=言われた通りにやる」ではない
「真面目にやる=言われた通りに仕事をする」と思われがちですが、これは完全に間違いです。
言われた通りに仕事をすると、以下のようなことが起きてしまいます。
- 相手の本当に言いたいことが理解できない
- 内容に間違いがあることに気付かない
もう少し深掘りしていきます。
相手の本当に言いたいことが理解できない
例えば、「ジムに行きたい」という人がいたとします。
ここで、「よし、近くのジムを徹底的に洗い出して、資料にまとめるぞ!」と考えてしまった人はNGです。
ここは、「なぜジムに行きたいのか?」というところを深掘りして聞く必要があります。
こういう人もいるかも知れませんが、みなさんがジムに行く目的は「ジムに行くため」でしょうか?
根っこの目的としては、以下のものがあるはずです。
- 走って体力をつけたい
- 筋トレをして筋肉をつけたい
- 若々しい体を維持したい
上記の通り。
目的は「ジムに行くこと」ではなく、ジムに行ったあとの状態(筋肉をつける、体力をつけるなど)を手に入れることです。
ここを間違えてしまうと、真剣に仕事をしているつもりが、トンチンカンな仕事になってしまうこともあります。
せっかく頑張って仕事をしても、「そういうことじゃないんだよな」と言われたらつらいですよね。
言われた通りに仕事をするのではなく、「相手が何を言いたいのか?」という事を考えつつ、本音を見抜くように意識してみましょう。
内容に間違いがあることに気付かない
普通に考えたら「ジムに卵は売っていない」ことがわかりますよね。
ここで、「もしかして、スーパーに行きたいんですかね?」と聞けば、「すみません、間違えてました」となります。
しかし、言われた通りにやる仕事をしていると、とりあえず近くのジムを探し始めます。
その結果、「ジムに卵が売っていない。なんで教えてくれなかったのか」というトラブルにも繋がりかねません。
今回のケースは少し極端ですが、実際の業務では「お互いの当たり前」の認識がずれていることによるトラブルが多いです。
この件については、次の「適当に仕事をやる3つのポイント」でさらに詳しく解説していきます。
仕事を適当にやる3つのポイント

繰り返しになりますが、「適当に」というのは「不真面目に」「手抜きで」という意味ではありません。
これからは、具体的にどう行動したらいいのかについて、3つのポイントを解説していきます。
- 手を動かす前に細かく聞く
- 作業中の疑問点はすぐに聞く
- すべての仕事で100%の力を出さない
①手を動かす前に細かく聞く
「これを印刷しておいて」というのは、仕事をする上でよくあるシーンですよね。
ここで、「はい、わかりました」とそのまま印刷をしてしまう人は危険です。
こう思う人もいるかも知れませんが、以下のことは本当にわかっていますか?
- 用紙サイズはA4か、A3か
- 片面印刷か、両面印刷か
- 部数は何部必要か
- 白黒か、カラーか
用紙サイズや部数までは指示してくれる上司もいますが、「片面印刷」「カラー」という支持まではしてくれないことがほとんどです。
指示の中に曖昧な点はないかどうかを考えて、もしあれば「手を動かす前に」細かく聞くようにしましょう。
②作業中の疑問点はすぐに聞く
「A4で5部印刷する」というところまでは指示されたら、大体の人は「片面印刷」「カラー」で印刷するはずです。
なぜかというと、印刷するなら「片面印刷」「カラー」という設定が当たり前だと思っているからです。
私も同じ考えでしたが、以下のことを指摘されて考えを変えました。
「細かいな」と思いつつも、「確かにそのとおりだな」という納得感もありました。
ここで重要なのは、「紙とインクを無駄にしないようにする」ことではありません。
「自分の常識は、他の人の常識ではない」ということです。
- 自分:カラーで片面印刷が常識
- 上司:白黒で両面印刷が常識
こういった認識のずれが必ずあるからこそ、自分の判断で「良かれと思ってやる」というのはダメなんですよね。
今回のケースはとても単純でしたが、社外の人とのやりとりになると、もっと複雑です。
さらに、お客さんからは「こうなっていることは当然でしょ?世の中の常識ですよね?」と言われることもあります。
なんて言えるわけもなく、「すみません」と言うしかありません。
しかし、自分が常識だと思っていることを事前に確認しておけば、こういった事態は防ぐことができます。
自分の常識で勝手に判断するのではなく、自分の常識を疑って、念のため確認することを心がけましょう。
③すべての仕事で100%の力を出さない
ここでは、タイトルにもある通り「肩の力を抜く」という点にフォーカスしてお話します。
すべての仕事に100%の力を注ぐことができればベストですが、それでは体力が持ちません。
そこで、以下のように仕事を分類します。
- 100%の力を注ぐべき仕事(全体の2割)
- 80%の力で問題ない仕事(全体の8割)
上記の通り。
パレートの法則にもある通り、100%の力を注ぐべき仕事は全体の2割くらいです。
なので、全体の8割くらいの仕事は80%の力でも問題ありません。
業種にもよるので一概には言えませんが、だいたい以下のような分け方になると思います。
- 「社外」向けの作業:本気を出す
- 「社内」向けの作業:8割の力で片付ける
5割くらいの力で片付けてしまうと「手抜きしているな」と思われてしまうので、8割の力は必要です。
これをやると、より重要な仕事に力を注ぐことができるので、成果も出やすいですよ。
社内資料なんて、ほとんど見られないまま終わることも多々ありますからね。
成果に直結する仕事に全力を注ぐことを意識してみましょう。
まとめ

「真面目にコツコツやる」というのも確かに大切ですが、「力を入れるべきところで本気を出す」という方が重要です。
あまり評価されない仕事に本気を出しても、誰も評価してくれません。
最後に、もう一度「仕事を適当にやる3つのポイント」を載せておきます。
- 手を動かす前に細かく聞く
- 作業中の疑問点はすぐに聞く
- すべての仕事で100%の力を出さない
このポイントを意識しつつ、本気を出すべき仕事に力を入れて、圧倒的に成果を出していきましょう。