- 仕事がマンネリ化してモチベーションが上がらない
- 仕事のマンネリ化を解消したい
- 仕事のマンネリ化を事前に防止したい
こういった人向けの記事です。
通勤時間や残業時間も含めると、1日の半分の時間は仕事に使っている人が多いと思います。
仕事でマンネリ化を感じていると、1日の半分の時間をモヤモヤした気持ちで過ごすことになってしまいます。
せっかく仕事をするならモチベーションを高く、ワクワクするような気持ちで仕事をしたいですよね。
この記事では、仕事がマンネリ化してしまう理由とその対策方法について紹介しています。
17年間にわたって、AppleやFacebookなどの一流企業に対して人の育成に関わってきた人が書いた本をベースにしているので、情報の信頼性は高いと思います。
では、早速見ていきましょう。
仕事がマンネリ化してしまう理由

そもそもなぜ仕事がマンネリ化してしまうのでしょうか?
理由としては、「その仕事に慣れてしまったから」というのが一番大きいと思います。
例えば未経験でプログラムを書く仕事に就いたとしましょう。
みなさんも就職し始めの頃は不安でいっぱいで、仕事に追いつくので精一杯だったのではないでしょうか。
最初はわからないことだらけなので自分で必死に勉強したり、遅くまで仕事をしたりして「1日でも早く仕事ができるようになりたい!」と行動していましたよね。
そうしていると徐々に自分のできる範囲が広がっていき、自分の知識の範囲で仕事ができるようになっていったと思います。
ここで、段々と以下のように思うことが増えてきます。
似たような仕事をやったことがあるということは、特に大きな不安もなく仕事をすることができますし、自分の中でのイメージも出来ています。
1度や2度くらいならいいのですが、3度4度と回数が増えていくたびに仕事の刺激がなくなってきて、自分が成長している感覚も薄れてきます。
この繰り返しで仕事がだるく感じてしまったり、仕事を辞めたいと感じることがでてきます。
これが、仕事がマンネリ化してしまう理由です。
仕事のマンネリ化を防止するために

先ほども例に挙げましたが、仕事に就き始めの頃はこういった人が多いです。
「不安だけどできるだけ早く多くのことを身につけられるように頑張って学んでいく」という姿勢ですね。
長い間同じ仕事をしている人は「ベテラン」と呼ばれますが、仕事をし始めの人は「ルーキー」と呼ばれると思います。
つまり、「ベテラン」を目指すのではなく、「ルーキー」になることを常に目指していけば、新しい刺激を得られてマンネリ化することはなくなるということです。
そのためには、現状の仕事に満足するのではなく、定期的に新しい仕事にチャレンジしていくことがとても大切になります。
「大人になってから物覚えが悪くなった」という人もいるのではないでしょうか。
これは子供の頃に活発に作られていた脳の神経細胞が影響しているのですが、大人の脳でも神経細胞が作られています。
神経細胞の過半数は2週間程度で死滅してしまいますが、「学習する」ということを続ければ神経細胞を生き延びさせることができ、脳を若々しく保てるそうです。
ルーキーは仕事ができない?
確かに学び初めのルーキーよりも、ずっと同じような仕事を続けてきたベテランのほうが仕事をやる速度は圧倒的に早いです。
また、1つのものを極めるには1万時間が必要という「1万時間の法則」があるのも有名ですよね。
ですが実は、以下のようなことが研究でわかっています。
・仕事のスキルの大半は、20時間で習得できる
・他人との能力差を決める要因のうち、練習量は30%しか関係しない
・仕事の成果は、本人の経験よりも周りの人のスキルに大きく左右される
・その人の現在の生産性は、過去の経験や勤続年数とは一切関連がない
このように思い込んでしまう理由については、「思い込みをなくすためには「ある癖」をつけるようにしよう」で解説しているので気になる方はご覧ください。
ベテランになればなるほど知識が増えるので、新しい学習をしなくなってしまう可能性が高くなります。
そうなると徐々にマンネリ化の階段を登り始めてしまうということになります。
そうならないためにも、今の環境に居続けるのではなく、また1から学び直さなければいけない環境に定期的に移ることで、マンネリ化を防ぐだけではなく自分の大幅なスキルアップも期待できるのです。
マンネリ化するのはこんな人
以下の点に当てはまる人は、すでに仕事がマンネリ化しているか、マンネリ化する傾向にあるので気をつけましょう。
今までの話に例えると、当てはまった人はすでに「ルーキー」ではなく「ベテラン」になっているということになります。
- すべてがスムーズに進んでいる
- いつも高い評価を受けている
- あまり頭を使わなくても成功できる
- 結論がわかっているため会議や打ち合わせの準備はしない
- 新しいことを学ばない日がある
- 忙しいのに退屈を感じる
- 朝、仕事にとりかかる気力を奮い起こるのに時間がかかる
- 1年後も同じことをしていると思うと、うんざりする
- いつの間にか思考が後ろ向きになっていて、自分でもその理由がわからない
- 他の人の問題を解決するために多くの時間を費やしている
いくつあてはまりましたか?
3つ以上当てはまった場合は、すでにベテランになっているのでマンネリ化している可能性が非常に高いです。
さらに、ベテランの人が改善するべき2つの思考についてこれから紹介していきます。
①知っていることを裏付ける情報ばかり探す
例えば「マイホームが欲しい」と思っていた場合、以下のような情報ばかり集める人です。
- マイホームを買うメリット
- マイホームを買って快適に暮らしている人の経験談
- マイホームの販売情報
「マイホーム」に関する情報ばかり調べることで、「やっぱり自分の考えは正しかったんだな」と自分の考えを補強ばかりする人はマンネリ化しやすいです。
これでは「マイホーム」に集中しすぎてしまい、視野が狭くなってしまいます。
マンネリ化しない人は上記に加えて、以下のような情報もあわせて調べます。
- マイホームを買うデメリット
- マンションを買うメリット、デメリット
- 一生賃貸にしたときのメリット、デメリット
このように、「マイホームが最高だ」と思い込んでしまってはその先はマイホームの情報しか調べなくなってしまいますが、「マンションの場合は?」「賃貸の場合は?」と視野を拡げることで、ずっと選択肢が広がります。
仕事の例でいうと、「40年、会社員勤めが正しい」と考えるのはいいですが、調べもせずにフリーランスや起業などの選択肢を無くしてしまうのは違うかなと思います。
②否定的なフィードバックを欲しがる
ルーキーは自信がないため他の人から「その考え方、いいね」という肯定的な励ましのアドバイスやフィードバックを欲しがりますが、ベテランは違います。
ベテランはこれまで自分のやり方で成功してきた実績があるため、素直に「いいね」と言われても「なんか物足りないな」と感じてしまい、「否定して何か指摘してほしい」と考えるのです。
フィードバックに対して「もう少し指摘が欲しいな」と感じている人は、新しいことに挑戦したほうが良いかもしれません。
マンネリ化は学び続けることで防ぐ

ほとんどの人は3ヶ月おきに新しい「課題」に取り組む準備ができていて、1年おきに新しい「役割」に移る心の準備ができているそうです。
つまり、3ヶ月おきに自分に課題設定をして達成できるよう取り組んだり、1年おきに違う部署や職種に就いてみたりすることで、常にルーキーの気持ちで成長できます。
これから成功するのは、常に新しいことを学び続ける人です。
失敗は「失敗すること」ではなく、「現状維持で満足して何も挑戦しないこと」です。
すでに仕事でベテランになっていると感じる人は、環境を変えることも視野に入れて新しいことを学び始めましょう。