- Part2の質問がはっきり聞き取れない
- Part3とPart4はいつのまにか英文が読み終わっている
- 長文の聞き取りが苦手で思うように解けない
こういった悩みを抱えている人は多いと思います。
私もその一人でしたが、解き方に問題があるということに気づきいろいろと試してみたところ、あることを意識するだけでTOEICリスニングがものすごく解きやすくなることに気がつきました。
余裕がない中でも、何か1つ意識するだけで問題が解きやすくなったらいいですよね。
この記事では、少し意識するだけでやりやすくなるTOEICリスニングのコツをお教えします。
簡単に私の経歴を書いておくと、TOEICは7回の受験歴があり、リスニングは365点を獲得しています。
7回も受験していると、「こうやって解けばいいんだな」「こういう傾向があるな」というコツがわかってくるものです。
では、早速見ていきましょう。
目次
TOEICリスニングを伸ばす解き方のコツ

TOEICではPart1〜Part4までがリスニングなので、Partごとにコツを見ていきます。
TOEICリスニングのコツ(Part1)
Directions中に写真を眺めておく
TOEICリスニングの各パートに入る前に、そのパートではどんな形式で実施されるかというのが英文で1分程度読まれます。
が、Directionsは一切聞く必要はありません。
なぜなら、TOEIC公式問題集を解いた時に全く同じ文章を聞くことができるからです。
Directionsの内容が気になる方は、家でゆっくり聞くようにしましょう。
本番のコツとしては、Directions中に写真をざっと見ておくのが一番良い時間の使い方です。
具体的には以下の点をチェックしておくと良いでしょう。
- 写真の人の「動作」を英単語にしてみる
- 写真はどういったシーンか考えてみる
- 写真に写り込んでいる「物」すべてを英単語にしてみる
これをやっておくのとやっておかないのでは、設問の解きやすさが段違いです。
beingは人がいるときだけ正解
beingが聞こえてきたら、「今まさに○○されている」という状態なので、人がいないと明らかに不正解となります。
覚えておくと便利ですが、beingは意外と聞き取りにくいので、もし聞き取れたとしたらこういうテクニックではなく実力で解けるかもしれません。
TOEICリスニングのコツ(Part2)
Directions中にPart3の問題文と選択肢を読む
ここでも同じで、TOEICのDirectionsは先読みする時間ということを覚えてきましょう。
ただ、Part2の場合は設問自体が文章として書かれていないため、先読みができません。
が、となりのページにはPart3の問題が印刷されているので、こちらを先読みしておきましょう。
初めの「3語」に集中する
TOEICリスニングのPart2においては文中や文末はあまり関係ありません。
最も重要なリスニングのコツは、最初の3語を集中して聞くことです。
ここを聞き取ることができれば、8割くらいの確率で正解できると思います。
Who is …? → 「人」が答えだとわかる
How many …? → 「数」が答えだとわかる
はっきりしない答えに気をつける
「Whoが聞こえたから人が答えだね」と早々に決めつけてしまっては危険です。
TOEICのリスニングでは、明確に答えずに「曖昧に答える」という正解パターンが結構あります。
(例1)
(例2)
会議の時間くらいは決めてもらいたいところですが、こういう曖昧表現は面白いくらい出てきます。
はっきりしない答えのときは特に注意するのが、TOEICリスニングのコツです。
似た音に騙されない
「work」と「walk」など、若干発音が似ているものをあえて選択肢に入れるという意地悪さを出してきます。
こちらとしては「聞こえた!」と思って勢いよくマークをしても、TOEIC側としては「してやったり」と裏で思っているということです。
このトラップに引っかからないように、TOEICリスニングでは似た音が聞こえても勢いでマークせず、正しい答えになっているかという視点で答えることがコツです。
TOEICリスニングのコツ(Part3、Part4)
Directions中に問題文と選択肢を読む
Part1〜2の記事でも説明していますが、TOEIC公式問題集と同じ内容を読み上げているだけなので、Directionsは一切聞く必要はありません。
今のうちに次の問題文と選択肢を先読みしておきましょう。
設問文の音声に入ると同時に3問マークする
問題文が読み上げられたら次に設問文が読み上げられますが、ここの設問文はDirections中に先読みしているので、聞く必要はありません。
設問文のリスニング音声に入ると同時に、答えのマークをするようにしましょう。
次の問題文と選択肢を先読みする
急いでマークをした後は、設問文のリスニング音声が流れている途中に次の問題文と選択肢を先読みしておきましょう。
1.問題文を聞きながら選択肢を選んでいく
2.問題文の読み上げが終わると同時に、答えをマークする
3.次の問題文と選択肢を先読みする
4.次の会話文の音声が流れる
5.会話文が終わり問題文の音声が流れる
6.1に戻る
この流れを意識して解くだけで、圧倒的に選択肢を選ぶ難易度が下がります。
というのも、TOEICリスニングで365点を取っている私でもはっきりと聞き取れないところが多く、選択肢を先読みすることで文脈から推測しているケースもあります。
逆に先読みをしていないと聞きながら選択肢を読むことになるので、慣れていない人ほど先読みをすべきです。
先読みをすることで会話の全体像を事前に掴んでおくことがコツ。
文章形式の選択肢は余裕があれば
TOEICリスニングの選択肢で、「図書館」「会議室」や、「旅行するため」「休暇を取るため」など簡単な名詞や動詞が並んでいる場合だと先読みもしやすいと思います。
しかし、「日にちの決定が遅れていることの調査」のような文章の選択肢がある問題もあります。
これはTOEIC初心者には難易度が高いので、無視して問題ありません。
聞こえたと思っても最後まで油断しない
と思ったあなた。
残念ながら間違いの可能性が高いです。
なぜなら、TOEICリスニングの世界は「言い間違え」「予定の変更」が頻繁に発生する世界だからです。
(例)
「会議は何時からですか?」という設問があったら、「15時から」というのが正解になります。
ここを聞き漏らさないように注意するのがコツです。
イラスト問題は数字を覚える
TOEICリスニングでは小さな表やイラストを見て設問に答えるものもあります。
この形式の問題では、「数字」を聞かれることが多いので、特に注意して聞のがコツです。
この問題も「最初は5人くることになっていたけど10人になった」という変更が発生するので、最後まで気を抜けません。
順番に答えが明らかになることを理解する
設問が3問ありますが、会話の流れに合わせて設問の1問目からわかるようになっていきます。
なので、最初の1、2文で1問目の答えがわからなければ、あきらめて2問目の選択肢に目を移すのもオススメな戦略です。
1問に固執しすぎない。わからないものに時間をかけないこと。
全パートで意識したいリスニングのコツ
単語の言い換えに気をつける
例えば「商品」という単語が「goods」と英文で読まれたとき、選択肢では「merchandise」となっていることが多いです。
このように、TOEICでは同じ意味を持っていても単語が異なるものが選択肢によく入ります。
ここは単語力の勝負になりますが、リスニングで聞こえたものがそのまま選択肢にあるとは限らないので注意が必要です。
「聞こえた単語を別の単語に置き換えてみる」というのが全パートで意識したいTOEICリスニングのコツになります。
TOEICのリスニングは少し意地悪な問題が多い?

誰か聞かれても「わからない」と答えたり、発音が似ている単語を選択肢に混ぜてミスリードするなど、若干意地悪な感じもします。
ただ、これは「ちゃんと英文が聞こえている人」と「なんとなく雰囲気で解いている人」の区別をしっかりつけるための問題かなと思います。
本記事のTOEICリスニングのコツを意識するだけでも「ちゃんと英文が聞こえている人」に近づけますので、最初は難しいと思いますが、ぜひ少しずつ意識して問題を解いてみてください!