- TOEIC700点ってすごく壁が高そう・・・
- ネットで調べたら800時間の勉強が必要と書いてあった
- 英語が得意な人じゃないと700点の壁は超えられない
TOEICを始めたばかりの人や、英語が苦手な人はこのような印象を持つのではないでしょうか?
私もそのうちの一人だったので、そう思うのも無理はありません。
最初の頃は「TOEIC700点の壁を超えられたらいいな」と一度は思ったことがあると思います。
本記事では、TOEICで700点の壁を超えることはそこまで難しくない「3つの理由」について書いていきます。
簡単に私の経歴を書いておくと、TOEICは7回の受験歴があり、715点を獲得しているので、情報の信頼性は高いと思います。
では、早速見ていきましょう。
目次
TOEIC700点の壁を超えるハードルは高くない

私が勉強を始めてから最近までのスコアと勉強時間をグラフにしたものがこちらです。

<軸の意味>
左縦軸:点数
右縦軸:勉強時間(累積)
横軸 :受験回数
<グラフの意味>
青色:点数(リスニング)
赤色:点数(リーディング)
黄色:合計点数
緑色:勉強時間(累積)
ちなみにIPテストというのはTOEIC公式試験ではなく、自分の勤めている会社で受験する模試のようなものです。
公認スコアにはなりませんが問題自体は公式のものなので、より手軽に自分の実力を確認することができます。
このグラフをもとに、TOEIC700点の壁を超えるハードルが低い理由について書いていきます。
理由1:試験を受ける度に慣れてくるため
私が最初に受けたIPテストでは350点でした。
基本的に4択問題なので、適当にマークしても250点とれる計算です。
正直何もわからないまま終わってしまったので、ほとんど適当にマークして解いたという感じですね。
試験問題も回収されるのでどの問題が間違ってたのかもわからず、復習もできません。
ですが、何回も模試や本試験を受けていると「問題のパターン」みたいなものが見えてきます。
まったく同じ問題が出ることはありませんが、「似たようなシーンがあったな」「この流れだとこうなりそうだな」といった推測ができるようになります。
また、「問題形式の慣れ」もそうですが「試験中の雰囲気の慣れ」も出てきます。
- 周りの人がすごく問題解くの早くて焦る
- リーディングの問題で時間が足りなくて焦る
- リスニングでまったく聞き取れなくて焦る
最初の頃は、このような「焦り」がつきものです。
この焦りによって思ったように実力が発揮できないこともありますが、3回も受験すればだんだんと慣れてきます。
私の経験だと、受験回数が増すごとに緊張感も減っていったように感じました。
そしてこの「慣れ」が700点の壁を超える大きな要因の一つになってきます。
理由2:勉強したことは自分の中に蓄積されるため
そういった人もいると思います。
私も5回目までは順調にきていましたが、6回目の受験で55点も下がってしまいました。
勉強を頑張ってきたのに点数が下がるのは本当につらいですよね。
私も正直モチベーションがかなり下がってしまいましたが、以下のような記事を見つけたことで「ハッ」と気付かされました。
試験の点数が下がったとしても、確実に自分の英語力は上がっている。
たまたま前回より解ける問題が少なかっただけだ。
そう思うと何だか気持ちが楽になり、モチベーションを回復させることができました。
結果として6回目から7回目にかけて105点もアップすることができ、無事に700点の壁を突破しました。
「点数が伸び悩んでいる」「前回よりも点数が下がった」という人は、この言葉を思い出して継続して勉強を続けましょう。
「継続は力なり」です。
諦めずに続けていれば確実に700点の壁を超えることができます。
具体的に何の参考書で勉強していたかについては、「【厳選】TOEICおすすめの参考書【初心者〜700点まで】」で紹介しています。
理由3:膨大な勉強時間はいらないため
2回目の受験で575点を取ったときの勉強時間は、だいたい80時間くらいです。
350点から比べると225点もアップしていますが、TOEICの平均点である550点くらいまではかなり点数を上げやすいです。
平均点は「受験者全体の平均的な実力」という意味になります。
私の感覚としては、「単語と文法の基礎が理解できていて、英文もなんとなく聞き取れる」くらいの実力だと思っています。
550点取れる場合の内訳としては以下の通りです。
- 単語と英文の基礎が理解できている→Reading250点
- 英文がなんとなく聞き取れる→Listening300点
TOEICは800点の壁を超えるとなると並大抵の努力では到達できませんが、550点くらいの平均点を超えるとなると、案外あっさりいけます。
そしてだいたい550点を超えるとTOEICの出題傾向に慣れてきて点数が上がったり、だんだん長文問題を解くスピードも上がってきます。
最終的に合計280時間くらい勉強をしていますが、期間としては2年かけています。
2年は24ヶ月なので1ヶ月あたりの勉強時間は、280時間÷24ヶ月=約12時間となります。
1日あたり24分です。もし土日だけ勉強するとしても、1日1時間半です。
できそうな気がしてきませんか?
早く成果を出したい人は、勉強時間を増やせばその分早く700点の壁を超えられます。
1年で700点の壁を超えたい人は、1日あたり48分。土日だけ勉強する場合は1日3時間やるだけです。
私の感覚だと、800時間も勉強したら少なくても900点以上は取れると思います。
じゃあ何で800時間とか言われているのかを推測してみました。
- 英語を最後に勉強してから20年以上経っている人
- 中学と高校で英語の勉強をほとんどやってこなかった人
- TOEIC対策ではなく英語学習の一環としてTOEICを受験している人
たぶんこのあたりの人を対象にしたとき、800時間という数字が出てくるのかなと思っています。
ですが、それでもせいぜい400〜500時間もあれば十分すぎる気がしますね。
TOEICのスコアを上げる勉強に特化すれば、300時間程度で700点の壁を超えることは間違いありません。
ですが、間違った勉強を続けていれば当然勉強時間も増えていってしまいます。
そうならないように、「スコアアップできないTOEICの勉強法5つ【今すぐやめるべき】」の記事を読んで自分の勉強法が合っているのかどうかチェックしておきましょう。
まとめ:継続すれば確実に700点の壁を超える

「私には英語の才能がない」「TOEICは英語が得意な人しかスコアが出せない」
こういったことを言っている人をよく見かけます。
そういう人には「継続して勉強しましたか?」「言うだけの量をこなしましたか?」と問いかけたいです。
多くの人は成果が出る前にやめてしまっています。
しかし、何事もすぐに成果が出ることは稀で、取った点数が高くなればなるほど伸びも遅くなってきます。
そこで諦めてしまっては非常にもったいないです。
確かに800点の壁を超えるとなると大変ですが、700点の壁であれば努力次第でなんとでもなります。
「諦めない」「継続する」ことがポイントですので、その点を意識して勉強していきましょう。
勉強のコツについては「資格勉強が続かない?資格勉強のやり方のコツとは【簡単】」で紹介していますので合わせてご覧ください。
今日から1日24分の勉強を続けて皆さんも700点の壁を突破しましょう!
