- 自分のやっているTOEICの勉強法ってあっているのだろうか
- 英語の勉強は続けているけど身についているか心配
- どうせ勉強するならスコアアップに繋がる勉強法を身につけたい
こういった人向けの記事です。
TOEICの勉強を始めたばかりの人や、なかなかスコアが伸びていかない人はこういった悩みを抱えていると思います。
スコアアップに繋がらない勉強法を続けて失敗したくないですよね。
本記事では、私がやってしまった経験をもとに、今すぐやめるべきTOEICの勉強法を5つ紹介していきます。
簡単に私の経歴を書いておくと、TOEICは7回の受験歴があり、715点を獲得しているので、TOEIC勉強法についての情報の信頼性は高いと思います。
では、早速見ていきましょう。
目次
スコアアップできないTOEICの勉強法5つ

ずばり、今すぐやめるべきTOEICの勉強法5つは以下です。
- 分厚い単語帳を覚える
- 分厚い文法書を読み込む
- 洋画や洋ドラマを見る
- 洋書を読む
- 非公式問題集を解く
やめるべき勉強法①:分厚い単語帳を覚える
確かに英語は単語がわからないと、読むことも聞くこともできません。
しかし、TOEICは「ビジネス英語」を軸としているため、出てくる単語というのは限られています。
例えば、以下のようなシーンや単語は絶対にTOEICに出てきません。
- 戦争、差別、宗教、政治などセンシティブな内容
- 口語でかなりくだけた表現
- スラング(俗語)
こういった単語を覚えておくことで英語力の幅が広がることは間違い無いのですが、この勉強法では残念ながらTOEICのスコアアップは望めません。
私がやって失敗したのは「DUO 3.0」です。
「DUO 3.0」は単語帳としては本当に素晴らしく、覚えておきたい単語を組み合わせることで1つの英文を作っていて、その英文を丸暗記するだけで自然と英単語も身につくというものです。
さらに嬉しいのが、すべての英文がCDとして売られているため、聴きながら音読して英文を覚えることができるという文句なしの単語帳です。
ただこの単語帳の欠点としては、先ほど挙げたTOEICで絶対に出てこない単語が結構入っているため、TOEIC勉強法としては効率が悪いです。
TOEICの単語を覚えるとしたら、絶対に「金のフレーズ」おすすめです。
この単語帳の中から、びっくりするくらい本番の試験に同じ単語が出てきます。
TOEICの単語の勉強法としては、この1冊だけやっておけば間違いありません。
やめるべき勉強法②:分厚い文法書を読み込む
確かに全部覚えるに越したことはないのですが、TOEICにはそこまで複雑な文法は出てきません。
なので、難しい文法をすべて覚えようとする勉強法はNGです。
過去の私がまさに「文法を全部やろう」と思っていた人で、以下のテキストを購入しました。
全て「英語」で書かれている分厚い文法書ですが、中学英語がわかっていればひと通り理解することができます。
現在完了形や過去完了形について曖昧な人も多いかと思いますが、この本ではイラストを交えてとてもわかりやすく解説されています。
左側のページに文法の解説、右側のページに問題演習というスタイルで、インプットとアウトプットも同時にできる良書です。
ただ、ボリュームが本当に多くて途中で挫折してしまいました。
私の感覚としては、毎日1時間やり続けたとしても終わるのに半年くらいかかると思いました。
英語力という意味でいうと間違いなく身につくのですが、TOEICの勉強という点でいうと少し遠回りになってしまいます。
文法の勉強法としては、TOEIC対策用の文法書を読んでおくことで十分です。
文法のおすすめ参考書については「【厳選】TOEICおすすめの参考書【初心者〜700点まで】」で紹介しています。
やめるべき勉強法③:洋画や洋ドラマを見る
皆さんは洋画を見るときは吹替派ですか?字幕派ですか?
私はもともと吹替派でしたが、英語の勉強を始めてから字幕派になりました。
たまにネット上で「英語の勉強にはこの海外ドラマがおすすめ!」「字幕を消してリスニングの力を鍛える」というものを見かけますが、まったくおすすめしません。
理由としては、洋画や洋ドラマというのは会話がほとんどで、くだけた口語表現やスラングも多く、TOEIC対策というよりかは「日常会話をするための土台づくり」のようなイメージです。
私は洋画や洋ドラマを結構見たりしますが、たまに聞き取れる内容はとても勉強になるとは思えません。
「英語学習のモチベーションを保つ」「勉強の息抜き」という効果しか望めないので、TOEICの勉強法としてはNGです。
たまにこんなことを聞かれることがありますが、TOEIC700点のレベルとしては「字幕ありで見て、まれに聞き取れることがある」という感じです。
字幕なしで見るにはTOEIC900点くらいの実力が必要だと思います。
ただ、TOEICの勉強では絶対に出てこない単語や表現がたくさん出てくるので、もっと広い範囲で勉強をしていないと字幕なしで洋画を見るのは夢のまた夢です。
リスニングを鍛えたいならリスニング力を高めるための参考書を解くようにしましょう。
リスニングのおすすめ参考書についても「【厳選】TOEICおすすめの参考書【初心者〜700点まで】」で紹介しています。
やめるべき勉強法④:洋書を読む
洋書をたくさん読むことを「多読」といい、初心者でもレベルに合わせた洋書をたくさん読んで徐々に難しいものにレベルアップをしていくことで、次第に難しい文章も読めるようになると言われています。
確かにその考えに間違いは無いと思いますが、洋画や洋ドラマと同様にTOEICで出てこない単語や表現が多すぎて、まったくTOEIC対策にはなりません。
正しい勉強法としては、リーディングは公式問題集の文章をしっかり読み込んだ方が練習になります。
そんな人向けに、おすすめの洋書を念のため紹介しておきます。
私は「A to Z」シリーズの洋書を読んでいました。
本のタイトルが「A〜Z」から始まっているため、「A to Z」という名前になっています。
TOEIC500点くらいあれば気軽に読めますし、ストーリーもわかりやすくて展開も面白いです。
アメリカの子供向けの小説ですが、大人でも十分に楽しめる内容です。
また、もし洋書を読むなら電子書籍(kindle)がおすすめです。
なぜかというと、難しい単語が出てきても、その単語の近くに「もっと優しい意味の英語表現」が書かれているので、読書中に詰まりにくいというメリットがあります。
単語の上に目を向けると・・・
といったように、辞書で調べなくても「英英辞典」の役割を果たしてくれます。(kindleでは「Word Wise」という機能です)
やめるべき勉強法⑤:非公式問題集を解く
公式問題集が2回分の模試しか入っていないのに対し、非公式問題集は3回以上入っていることが多いです。
値段も非公式の方が安いため、非公式に手を伸ばしがちです。
が、「絶対に」公式問題集を買うことをおすすめします。
その理由としては、「本番に一番近い練習」という目的で模試を解くなら、「本番と同じ会社が作っている問題」を事前に解いた方がいいからです。
「安いから」という理由だけで非公式問題集を買ってしまうのは、TOEICの勉強法としてはベストではありません。
といいつつも、非公式問題集の利点もあるので表にまとめておきました。
公式 | 非公式 | |
---|---|---|
値段 | ▲高い | ◯安い |
収録模試数 | ▲2回分 | ◯3回分以上 |
解説 | ▲一般的な解説 | ◯解説に加えて解答テクニックも紹介 |
リスニング音声 | ◯本番と同じ | ▲独自の音声 |
難易度 | ◯本番に近い | ▲難しいものが多い |
問題の質 | ◯高い | ▲低いものと高いものがある |
TOEICの模試を解くなら公式問題集を買うべき。
ただし、公式問題集をやり尽くした人や800点を超えるような上級者は非公式問題集でもよい。
TOEIC対策に特化すべし

私はTOEICの勉強を始めた最初の頃、「TOEICのスコアアップだけが目的じゃない。英語力を向上させる勉強をメインにやれば、TOEICのスコアも自然についてくる」と思っていました。
しかし、本記事のような勉強を続けた結果、英語力は多少ついたかもしれませんが、TOEICの点数としてはまったく伸びていないことに気がつきました。
「英語の勉強が好き」「近いうちに海外に住む予定がある」という人は確かに本記事のような勉強も有効かもしれません。
しかし、それ以外の人は「TOEICのスコアアップ」という具体的な通過点がないと、モチベーションが維持できません。
私たちは目に見える成果がないと、なかなかやる気を維持できない生き物です。
まずはTOEICの点数が伸びる勉強法に特化し、高得点を取れるようになったらTOEICだけではなく英語全般の勉強をしたらいいと思います。
