- 運が悪い出来事が続いているのを改善したい
- 周りに運が良い人がいるのを見て羨ましく思う
- なぜ自分に運がないのか知りたい
こういった人に向けた記事です。
「運」と聞くと「自分で管理できないもの」というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?
「Aさんはいつも運が良い」「Bさんはいつも運が悪い」といったように、皆さんの周りでも「運が良い人と悪い人」がいますよね。
実は、運が良い人と悪い人にはそれぞれ特徴があり、運が悪い人も行動や考え方を変えることで運を良くすることがわかっています。
この記事の内容は、心理学者が「8年」もかけて研究内容をまとめたものになっているので、ネットで調べたら出てくるような「自己啓発系」の運気を上げる方法とは一線を画します。
つまり、この記事の内容は効果があるということがすでに実験済みで、私たちも同じことをすることで運を良くすることができるということです。
では、早速見てきましょう。
目次
ついてない人生は改善できる話
運が良いことと、その人の能力が高いことが何の関係もないことがわかっています。
例えば、以下のような行動を取ったとしましょう。
- 「もしかしてこうなるんじゃないか?」と未来を予測する
- 予測した内容にしたがって行動する
- 予測した内容が当たっていれば、結果的に「運が良い人」になる
一番わかりやすい例が「宝くじ」ですね。
予知能力が高い人が運が良い人だとすると、運が良い人は当たりやすく、運が悪い人は当たりにくいということになると思います。
しかし、運の良い人と悪い人を含めた723人を対象にした実験では、運の良い人と運の悪い人の当選確率に差は出なかったことがわかっています。
運の良さと頭の良さについても、頭の良さを計測する知能テストを運の良い人と悪い人に実施しましたが、運の良さは頭の良さとも関係がないことがわかっています。
さらに別の研究で、その人の「誠実さ」「協調性」も関係ないことがわかっています。
つまりこれは、ついてないと思っている人でも、運を良くすることができることを示しているということです。
運を良くする4つの方法

「人生ついてない」と嘆いている人も、以下の4つを意識するだけで運を良くすることができます。
- チャンスを広げる
- 直感を信じて行動する
- 幸運が訪れると期待する
- 不運を幸運に変える
運を良くする方法①:チャンスを広げる
運を良くする方法の1つ目は、チャンスを広げることです。
「チャンスを広げると言っても、どうしたらいいの?」と思う人もいるかもしれないので、具体的な内容を深掘りしました。
- たくさんの人に会って繋がりを大切にする
- 肩の力を抜いて視野を広げる
- 新しい経験を受け入れる
たくさんの人に会って繋がりを大切にする
運の良い人は、できるだけたくさんの人に会って繋がりを大切にするようにしています。
たくさんの人に会うことで、自分にプラスの影響を与えてくれる人に出会う機会も増えるためです。
そういった人は、普段の生活で会う人との距離を意識して近づけるだけで、幸運がどんどん舞い込んできます。
例えば以下のようなシーンです。
- レジに並んでいるときに同じ列の人に話しかける
- 飲み会で普段話さないような人と話してみる
- 最近会っていない友人に連絡を取って会ってみる
このように、運の良い人は自分から人と繋がるための行動をしています。
これだけでも十分効果があるのですが、「開いている状態」で話すとさらに運を良くすることができることがわかっています。
この「開いている状態」をつくっておくだけで、自分から話しかけなくても相手から話しかけてもらえる確率が上がるので、内向的な人には特におすすめです。
肩の力を抜いて視野を広げる
運の良い人は、肩の力を抜いて生きているという特徴があります。
例えば、以下の2人がパーティーに来ていたとしましょう。
ここで、このパーティーに31歳の理想的な女性が参加していたとしましょう。
その結果は以下のようになるはずです。
これが、運の良い人と運の悪い人の違いです。
運の悪い人は「これ」と決めてしまっているためチャンスを逃していますが、運の良い人は肩の力を抜いているため自分の周りにあるチャンスに気がつきやすいのです。
新しい経験を受け入れる
運の良い人は、新しい経験を喜んで受け入れるという特徴があります。
つまり、「変化をし続ける」ということです。
「変化をすることはリスクだ」という言葉をよく聞きますが、実は「変化をせず現状維持でいる」ことの方が圧倒的にリスクです。
「チーズはどこへ消えた?」という有名な本でも、「変化することの重要性」と「現状維持でいることの危険性」について書かれています。
「変化」といっても、いきなり会社を辞めたりはする必要はなく、「小さな変化」で問題ありません。
- いつもと違うカフェに行ってみる
- いつもと違う道を通ってみる
このくらい小さな変化でも、だんだんと変化することに慣れていき、より大きな変化を受け入れることができるようになります。
運を良くする方法②:直感を信じて行動する
運の良い人の約90%が対人関係では直感に頼ると答え、約80%がキャリア上の選択で直感が決定的な役割を果たすと答えています。
重要な決断をするとき、運の良い人は運の悪い人に比べて、はるかに直感と本能を信じているのです。
そして、運の良い人の直感や本能は、繰り返しいい結果に繋がることが多かったことがわかっています。
直感力を高めるには「瞑想」をするのがおすすめです。
運の良い人は、運の悪い人に比べて2倍以上も瞑想をしていました。
瞑想のやり方は簡単で、一般的には以下のようにやるのがいいと言われています。
- 座って目を閉じ、体の力を抜く
- 心の中で同じフレーズを繰り返してみたり、今の自分を心の中で実況中継してみる
- 1日10分〜20分ずつ続ける
忙しいときは3分程度でもいいので、毎日継続してやることが大切です。
また、瞑想には直感力を高める効果以外にも様々なメリットがあるのでおすすめです。
- ストレスが減る
- ポジティブ思考になる
- 幸福度が増す
瞑想と聞くと「怪しい」イメージを持つ人も多いと思いますが、「マインドフルネス」と聞くとオシャレに聞こえませんか?
「瞑想をやっていることを人に言うのが恥ずかしい」という人は「マインドフルネスをやっている」と言うことでオシャレな印象を与えることが出来ます。
運を良くする方法③:幸運が訪れると期待する
運の良い人と運の悪い人は、以下のような考え方の違いがあります。
運の良い人は未来はバラ色で、不運な出来事は長続きしないと信じている。
運の悪い人は未来は真っ暗で、幸運な出来事はあっという間に終わると信じている。
そう思う人もいるかも知れませんが、実際の研究では「運の良い人も悪い人も、自分で考えている通りの出来事」が起こることがわかっています。
■実験のシーン
ライトが光った瞬間に手元のボタンを押してもらうよう2つのグループに説明した。■実験内容
1つのグループには「出来るだけ早く押すように」と伝え、もう片方のグループには「反射神経に優れたパイロットになったつもりで押すように」と伝えた。■実験結果
「パイロット」グループのほうが、反応時間がかなり短かった。
「自分はパイロットなんだ」と思い込むだけで、反射神経が上がることがわかった実験でした。
つまり、自分が考えていることは現実にも実現するということです。
普段から「どうせうまくいかないんだろうな」と考える癖がついてしまっている人は、「必ずうまくいく」と信じることで、圧倒的にうまくいく可能性が高くなります。
これと同じように、運の良い人は「失敗してもあきらめない」「対人関係もうまくいくと思っている」という人が多いです。
ポジティブ思考になるだけで周りのことがうまくいき始めるので、ネガティブ思考は今日からやめましょう。
運を良くする方法④:不運を幸運に変える
例えば、階段から落ちて腕を骨折してしまったとしましょう。
このとき、2つの考え方があると思います。
- 腕を骨折するなんて最悪だ
- 骨折したのが腕だけでラッキーだった
運の良い人も不運な出来事に遭遇してしまうこともありますが、運の良い人は不運を幸運に変えて見ることができるので、骨折も不運とは考えません。
また、ある研究では以下のこともわかっています。
明るい気分で過去を振り返れば、うまくいったことを思い出しやすい。
暗い気分で過去を振り返れば、嫌なことを思い出しやすい。
つまり、常にポジティブ思考でいることで「うまくいったこと」を思い出しやすいため、さらに明るい気持ちになるということです。
逆にネガティブ思考でいることで「嫌なこと」を思い出し、さらに暗い気持ちになってしまいます。
このことから、暗い気持ちにならずに不運を幸運に変えることの大切さかがわかります。
ついてない人生は気持ちの持ちようで決まる

ここまで読んだ人はわかると思いますが、実は「運の良い悪い」というのは「気持ちの持ちよう」で決まります。
「自分は運が悪いな」「ついてない人生だ」と思ってしまうだけで運の悪い人になってしまいます。
一方で「自分は運の良い人間だ」「ついてる人生だ」と思うだけでどんどん幸運が舞い込んでくるということです。
ただし、チャンスを最大限に広げることも忘れてはいけません。
「自分は外交的な人間なんだ」と思い込み、いろいろな場所に出かけてみるのも良いかもしれません。
例えば、エレベータに乗って来た人に「何階ですか?」と聞いてみるだけでも構いませんので、「自分から行動する」ということを今日から少しずつ実践してみましょう。
