エンジニアとして働いている人であれば、「プログラミングで生きていきたい」と考えている人も多いですよね。
しかし、プログラミング「だけ」では才能のある人に勝つことは難しいですし、こうした考えは長い目で見て後悔することになると思います。
先日、以下のツイートをしたところ、割と大きな反響がありました。
プログラミングが好きな人の理想形は、ちょまどさん(@chomado)だと考えています。
一度セミナーで拝見したことがありますが、技術力がものすごくて、トーク力もすごい。これからは「技術力 ✕ コミュニケーション力」が最強かなと感じています。
要は「スキルの掛け算が重要」ということですね😌— ねこじょーかー@独学でWebサービスを作った人 (@nekojoker1234) September 8, 2019
プログラミングが好きな人の理想形は、ちょまどさん(@chomado)だと考えています。
一度セミナーで拝見したことがありますが、技術力がものすごくて、トーク力もすごい。これからは「技術力 ✕ コミュニケーション力」が最強かなと感じています。
要は「スキルの掛け算が重要」ということですね😌
「ちょまどさんって誰?」という人のために、簡単なプロフィールをまとめておきます。
- 本名は「千代田まどか」、愛称は「ちょまど」
- マイクロソフトで勤務するエンジニアで、漫画も書いている
- デベロッパーズサミット2017で、ベストスピーカー賞 総合第1位
- 技術力が高いだけでなく、国内外問わずセミナーや講演でも活躍されている
上記の通り、超スーパーエンジニアです。
この記事では、プログラミングだけでは才能のある人に勝てない話と、「なぜ、ちょまどさんを目指すべきなのか?」という理由について書きました。
では、早速見ていきましょう。
プログラミングだけでは才能のある人に勝てない話

「好きなプログラミングをずっとしていたい」と考えている人は、内向的な人がほとんどだと思います。
そして、その理由としては、以下のように考えているはずです。
- 黙々と1人で作業ができるから
- 余計なコミュニケーションを取らずに済むから
- できるだけ対人関係を減らしたいから
上記は私が思っていることですが、だいたい当てはまるのではないでしょうか?
「プログラミングをしていたい=対人関係を減らしたい」の一言に尽きると思います。
もちろん「実際にプログラムが動いているのを見るのが好き」という理由もあると思いますが、もっと「根っこの部分」の理由です。
ですが、プログラミングだけでは才能のある人に勝てず、ジリ貧になると考えています。
というのも、プログラミングだけで生きていこうとすると、以下のような人と勝負することになるためです。
- 1日中プログラミングをしている人
- 大企業で働く超優秀なプログラマー
- 才能があって何でもすぐに実現できる人
こういう人のことを「ガチ勢」と呼ぶことにしましょう。
私はまったく当てはまらず、仕事で少しC#をやっていて、プライベートでも少しプログラムを書いている程度です。
1日中プログラミングもしていないですし、内容の理解に時間もかかるので、才能があるとも言えません。
「じゃあ、1日中プログラミングをしていれば勝てるの?」というと、そういうわけでもないのが現実です。
努力で勝つことができる場合もありますが、その場合は「ガチ勢」の何倍も努力が必要になり、現実的ではありません。
では「ガチ勢」に勝つにはどうしたらいいのかというと、「スキルの掛け算」をすることが重要になります。
スキルの掛け算が重要になる

「ガチ勢」に絶対勝てないかというと、決してそうではありません。
プログラミングだけでは、プログラミングの「ガチ勢」に勝てないのであれば、別の要素を追加してあげればいいのです。
- プログラミング ✕ コミュニケーション力
- プログラミング ✕ マーケティング力
- プログラミング ✕ マネジメント力
上記の通り。
プログラミングだけで1位は取れなくても、「コミュニケーション力が高いエンジニア」「マーケティングが得意なエンジニア」という肩書があれば、ぐっとライバルが減ります。
ちなみに、ちょまどさんの場合は、以下のスキルセットだと考えています。
プログラミング ✕ コミュニケーション力 ✕ 英語力 ✕ 漫画家
多少「かじる程度」であればすぐできるのですが、ちょまどさんのすごいところは「全部のスキルが高い」という点です。
- プログラミング:C#やXamarinを使いこなし数々のアプリを開発
- コミュニケーション力:大規模な講演で賞を取るほどの実力
- 英語力:英語でプレゼンができるほどペラペラ
- 漫画家:漫画を書くだけでなく、本の表紙絵も書いている
この4つの高いスキルが合わさっていれば、同じ土俵でのライバルはいないでしょう。
とはいえ、4つのスキルを掛け合わせるのは並大抵のことではありません。
裏では、ものすごい量の努力をされたんだと思います。
いきなり4つのスキルは難しいので、1つずつ徐々に追加していくことを頑張るべきだと考えています。
英語やコミュニケーション力など、汎用性の高いスキルを勉強しておくとベストですが、最初は「自分の好きなこと」でいいと思います。
ただし、学んだことや感じたことを「発信する」ということが重要です。
ちょまどさんは、以下のように好きな漫画を発信していたら、マイクロソフトに転職することになった、というすごい経歴があります。
- 漫画のことを発信する
- リクルートのメディアの忘年会に呼ばれる
- 忘年会でマイクロソフトの人と知り合う
- マイクロソフトに転職することになる
人生、何があるかわかりませんね。
マイクロソフトに転職することになったきっかけは、「発信」です。
いま学んでいることや、すでに自分の中で経験があることについて、どんどん発信していきましょう。
私も、このブログやQiita、noteを利用して発信することを心がけています。
でもやっぱりコミュニケーション力を高めるべき

プログラミングが大好きな人は、コミュニケーションをできるだけ取りたくないと考えている人が多いです。
私も以前の記事で紹介しているように内向的な性格なので、「1人で黙々と作業したい」という気持ちは痛いほどわかります。
そして、「プログラミングだけでもなんとかなるだろう」と考えていたのも事実です。
しかし、コミュニケーション力は「すべての仕事」に共通して必要なものであり、優秀な人ほど大事にしている、と最近は感じています。
「プログラミングだけやっておけば大丈夫」と考えている人は、20年後、30年後になってもプログラミングだけで生きていきますか?
私には、その覚悟はありません。
「やりたくない」とかそういう次元ではなく、誰もが「やらなければならない」のです。
そして、コミュニケーション力のやっかいなところは、「独学ができない」という点です。
- プログラミング
- 英語力
- 簿記
上記のようなスキルは、やろうと思えば自分ひとりでかなり高いレベルまで達することができますよね。
しかし、コミュニケーション力に関しては、相手が必要になります。
なので、コミュニケーション力は会社の中で伸ばしていくしかありません。
幸い、会社では失敗しても大丈夫ですし、失敗する前に周りの人がフォローしてくれます。
結論として、会社では以下のようなことを積極的にチャレンジしていくべきです。
- 自分が作った資料を、会議で他の人に説明する
- お客さんとの電話応対をする
- お客さん先に訪問して、打ち合わせに参加する
以前までの私は「黙々と仕事がこなせれば、それでいい」と考えていたため、コミュニケーション力は「ゼロ」でした。
しかし、上記のような仕事を3年ほど前から少しずつ担当するようになり、今では普通の人くらいには話せるようになっています。
正直、最初の頃は「プログラミングがしたいのに、何でこんなことやっているんだろう…」とモチベーションが下がっていました。
ですが、3年たった今、「やってよかった」と思えるようになっています。
もちろん技術力も大事なのですが、「人間としての成長」はもっと大事です。
ちょまどさんのように流暢なプレゼンができるレベルではありませんが、そこを目指して少しずつ成長していこうと思います。
ちょまどさんを目指そう

「漫画家になれ」「英語がペラペラになれ」という話ではありません。
「自分の好きなことを、徹底的に学び、発信する」ことが重要です。
しかし、1つのことを極めようと思うと、才能のある人に勝てません。
そこで、複数のスキルを掛け算することが大切、ということを説明してきました。
スキルの中でも、すべての仕事に共通する「コミュニケーション力」が一番大切です。
コミュニケーション力は、独学ができないので、会社の中で少しずつスキルアップしていくようにしましょう。
いま少しずつやれば、20年後、30年後には大きな差となるはずです。
プログラミングが好きな人は、コミュニケーション力を鍛えつつ、最終的にはちょまどさんを目指していきましょう。
以下、サイト内リンクです。