- 自分の内向的な性格が好きではない
- 内向的な性格が原因でつらい思いをしたことがある
- 外向的な人が羨ましい
こういった人向けの記事です。
内向的な性格の人は大勢の前で話したり、流暢に話したりするのが苦手です。
私もかなり内向的な性格で、社会人6年目になりますが「うわぁ・・・初対面の人との名刺交換、嫌だな」と今でも思います。
外向的な人がスムーズに名刺交換をして、軽く雑談で盛り上がっている姿を見ると「外向的な人が羨ましいな」と思うこともあります。
内向的な性格の人は、一度は「外向的な性格になってみたい」と思ったことがありますよね。
しかし、変えようと思っても簡単に自分の性格を変えることはできなくて、つらい思いをされている人もいるはずです。
本記事では、内向的な性格の人が外向的な人のことを羨ましいと思う必要がない理由と、外向的に振る舞うことができるテクニックを紹介していきます。
テクニックは、私が試して効果があったと実感しているものだけ紹介しているので、参考になると思います。
では、早速見ていきましょう。
内向的な性格の人が、外向的な人を羨ましいと思う必要がない理由

内向的な性格の人が、外向的な人を羨ましいと思う必要がない理由としては2つあります。
- 根本的な性格は変えられないものだから
- 外向的に振る舞うことも可能だから
理由①:根本的な性格は変えられないものだから
「授業中に手を挙げて発言したほうがいい」「子供は外で遊んだほうがいい」と言われた経験はありませんか?
私は子供の頃にこういったことを言われてきました。
「積極的に発言したほうが認められるんだな」「家にばかり居てはダメなんだな」と子供の頃から教えられて育ってきました。
しかし、発言をしようと思っても心のどこかで「発言したくないな・・・」という気持ちが出てきて、全然発言が出来ませんでした。
なかなか発言ができない自分の子供を見て、親は不安になってきます。
なぜ発言ができない子供を見て不安になるかと言うと、世の中の仕組みとして「外向的な人が将来出世する」という認識が強く根付いているためです。
外向的な人は全員優秀?
たしかに、会社で部長や役員の人を見ると、大人数の社員の前で難なくスピーチをしたり、顧客と折衝をしたりと外向的なイメージが強いのは事実です。
しかし、「優秀かどうか」という判断が、以下のような「話すのが得意かどうか」というスキルの話にすり替わっているように感じます。
- 話すのが得意 → 優秀な人、信頼できる人
- 話すのが不得意 → 優秀ではない人、よくわからない人
「人当たりの良さ」という点でいうと、圧倒的に外向的な人の方が良いのは間違いありませんが、それがその人のスキルの高さに直結しているとは思いません。
「全然話さない変なやつ」「休日は全然外に出かけないで家にこもっている変なやつ」といったように、内向的な性格な人は「変なやつ」として扱われることが多いです。
これを無理やり変えようと、大人数の前で話してみたり、休日は土日両方外に出かけてみたりしてみましたが、単純に疲れが倍増するだけでした。
人の根っこの性格は、努力では変えられません。
根っこの性格を変える必要はなく、まずは内向的な性格の自分を受け入れることから始めるといいです。
「物静かな自分が嫌だ」「1人が好きな自分が嫌だ」とネガティブな思考になるのではなく、今の自分を受け入れるところから始めてみましょう。
理由②:外向的に振る舞うことも可能だから
自分を受け入れると言っても、やっぱりある程度まで外向的な人に近づけたらいいですよね。
内向的な性格である根っこの部分は変えられないと書きましたが、「外向的であるように振る舞う」ことは可能です。
これは自分が編み出したテクニックですが、他の人も使えるはずです。
- 相手に質問をして相手に話させる
- リアクションを少し大げさにする
- 笑顔を心がける
①相手に質問をして相手に話させる
内向的な性格の人は自分から話すのが苦手です。
会話の途中で沈黙の時間が流れて気まずい雰囲気に・・・なんてこともよくあります。
気まずい沈黙を回避するには、「相手に質問をして相手に話させる」ことが重要になります。
このポイントは、会話なのに自分で話題を作る必要がなく、相手の話を聞くだけでよくなるというところです。
具体的には、以下のような感じです。
- 「最近も趣味のゴルフを続けているんですか?」
- 「お子さんはお元気ですか?」
- 「北海道旅行に行くといっていましたが、どうでした?」
上記の通り。
質問の最重要ポイントは、「相手の興味のある事を聞く」ところです。
例えば、夫婦仲が良くない人に対して「最近奥さんと、どこか出かけましたか?」なんて質問してしまうと最悪です。
それはもう、気まずいどころの雰囲気ではなくなります。
そうではなく、知っている人であれば何かしらその人の情報があるはずです。
- 趣味のことを知っている → 趣味を質問する
- 家族が大好きな人と知っている → 家族の質問をする
- 旅行に行くと話していた → 旅行の質問をする
このように、相手が聞いてほしいところをピンポイントで聞くことが重要になります。
人は自分の話をするのが大好きな生き物です。
とある実験では、初対面の数人のグループでAさんが一方的に話しただけなのに、なぜかAさんだけ「グループの人と仲良くなれた気がする」と答えたそうです。
つまり、相手の話を聞かなくても、自分の話をするだけでその人の会話の満足度は高くなる、ということです。
相手が話したそうな話題を引き出すテクニックをぜひ試してみてください。
②リアクションを少し大げさにする
相手に質問をして話させるテクニックを身につけても、聞いてる側のリアクションが悪いと「本当に話に興味あるの?」とゲンナリされてしまいます。
仮に話に興味がなくても、あたかも興味がある感じを出すかのように振る舞うテクニックは、「リアクションを少し大げさにする」ということです。
- 「そうなんですね・・・」
- 「へ〜!北海道旅行に行ってきたんですね!」
2つ目の方が印象が良くなるのは明らかですよね。
ちょっとしたコツとしては、相手が話したことを反復することです。
「北海道に行ってきた → 北海道に行ったんですね」と反復することで、相手は「お、こいつは自分の話をしっかり聞いてくれているな」と勘違いをしてくれます。
これは試してみると結構有効で、どんどん相手の話にエンジンがかかる魔法のテクニックです。
さすがに反復だけ繰り返していると、「オウム返ししか出来ないオウム野郎」と思われてしまいます。
そこで、以下の「黄金の3つの相槌」を使います。(勝手に命名)
- さすがですね!
- 知らなかったです!
- それはすごいですね!
上記の通り。
この相槌で喜ばなかった人を未だかつて見たことがありません。
とにかく「ヨイショヨイショ」の精神で、相手を盛り上げます。
「オウム返し」と「黄金の3つの相槌」を繰り返し使うことで、相手の会話はどんどん加速していき、自分で話す必要がなくなっていきます。
③笑顔を心がける
「オウム返し」と「黄金の3つの相槌」をマスターしても、やはり表情が硬いとどうしても相手に怖い印象を与えてしまいます。
「こいつは感情がないロボットなのか」「道端の石ころに話したほうがマシだ」と思われてしまうのはつらいですよね。
そこで、ここは頑張って「笑顔を心がける」ようにしましょう。
違います。ダメです。
その会話の雰囲気で表情を柔軟に変える必要があります。
「ここぞ!」というピンポイントで、何とか笑顔を引き出せると、100点満点です。
ここまでのテクニックを使った実際の会話例を見てみましょう。
これで100点満点です。
相手の話が止まらなくなること間違いなしです。
あとは、時間が来るまで相手の話を聞くだけで大丈夫です。
まとめ

内向的な性格だと、外向的な性格の人に憧れてしまう気持ちはものすごく共感できます。
しかし、内向的な性格を根っこから変えることができません。
そこで、内向的な性格の人でも外向的に振る舞うことができることテクニックを3つ紹介しました。
- 相手に質問をして相手に話させる
- リアクションを少し大げさにする
- 笑顔を心がける
このテクニックと合わせて、「オウム返し」「黄金の3つの相槌」も使うことで効果は絶大です。
内向的な性格だからといって、悲観的になる必要はまったくありません。
この記事を読んで、内向的な性格の人が少しでも楽しく会話できるようになれることを願っています。