イケメンや美女、ビシッとスーツをきた人に対して良いイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?
「人は見た目じゃなくて中身だ!」と言う人もいるかと思いますが、実は見た目が相手に与える影響というものは思っている以上に大きいです。
見た目だけですべて判断されては、たまったものではないですよね。
「なんだ、イケメンと美女の話か」と諦めてしまうのはまだ早いです。
実は「身だしなみ」を整えるだけでも、十分イケメンや美女に対抗できることがわかっています。
そこで本記事では、以下のことがわかるようにまとめました。
- 見た目(身だしなみ)が人に与える影響について
- イケメンや美女と勝負するときにどう行動したらいいか
では、早速見ていきましょう。
身だしなみを整えるだけで人生が変わる理由

「身だしなみを整えるだけで人生が変わったら苦労しないよ」と思う人もいるかも知れません。
結論から先にいうと、心理学でいうところの「ハロー効果」が影響しているため、身だしなみを整えるだけで人生が変わるんです。
ハロー効果とは?
心理学の研究で、ある人が良い特徴を1つ持っているだけで、その人に対する見方が大きく影響を受ける傾向があることがわかっています。
これを「ハロー効果(後光効果)」といいます。
これまでの研究によると、「イケメン」「美人」など外見のいい人に対して、「誠実そう」「頭が良さそう」「才能がありそう」という特徴を持っていると自動的に考えてしまう、とのことです。
以前行われたカナダの選挙では、以下の結果が出ています。
見た目が魅力的な候補者は、そうでない候補者より2.5倍の票を獲得した。
そういった声もあると思いますが、実際に投票した人の73%は「見た目は投票結果に影響していない」と答えたそうです。
これが何を意味しているかというと、見た目が良いというだけで「無意識のうちに」人の考えが変わってしまうということです。
また、見た目が年収にも影響していることがわかっています。
見た目が魅力的な人は、そうでない人に比べて平均で12〜14%の高い給料を受け取っている。
例えばもし悪いことをして捕まった場合、裁判を受けますよね。
実は、裁判の判決にも見た目が影響していることが研究でわかっています。
74人の男性被告に対し、見た目が魅力的かどうかを裁判前に評価しておいたところ、イケメンな男性の方がずっと軽い刑を言い渡されていた。
被告の方が被害者より見た目が魅力的な場合、損害賠償金は平均5,623ドルだった。
被害者の方が魅力的だった場合、損害賠償金は平均10,051ドルだった。
ハロー効果を応用すると?
ちょっと待ってください。
確かに「顔」が整っている場合は、本人が何も努力しなくても他の人に良いように見られると思います。
ですが逆に考えると、普通の人も「身だしなみを整えるだけ」でパッと見の印象はかなりよくなるはずです。
身だしなみを整えるべし
もう一度ハロー効果について復習すると、「ある人が良い特徴を1つ持っているだけで、その人に対する見方が大きく影響を受ける」というものでしたね。
つまり、「身だしなみが整っている」という良い特徴を1つ持つようにするだけで、イケメンや美女に匹敵するハロー効果を生み出すことができるのです。
「身だしなみを整える」ことのすごいところは、誰でも努力でなんとかなるところです。
身だしなみを整えることについては、以前の記事「【経験談】仕事ができない人に共通する5つの特徴【当てはまれば危険】」でも紹介していますが、一般的には以下のような感じです。
- 流行り廃りない格好をする
- 爪をこまめに切ったり、髪の毛を清潔に保つ
- 誰が見ても違和感がない格好をする
すぐに変えられるのは「服装」と「髪型」ですね。
身だしなみを整えるために高い服を買う必要はなく、「体のサイズに合った服」を買うといい感じに見えます。
あと少しダボついた服ではなく、少しきれいめカジュアルな感じの服装だと、印象アップ間違いありません。
髪型は男性なら短髪、女性ならこまめに手入れされていれば、他の人は「おっ、ちゃんとしているな」と見てくれます。
ここまで外見に影響されてしまうことを考えると、企業の受付に魅力的な人を配置したり、営業の人がイケメンや美女が多かったりするのにも納得がいきます。
イケメンや美女が身だしなみを整えると無敵ですからね。
身だしなみを整える以外でイケメンや美女に勝つ方法

決してそんなことはありません。
今まで見てきた通り、イケメンや美女は何もしなくても相手から好かれてしまいますが、普通の人もちゃんと好かれる5つの方法があります。
この5つの方法で、イケメンや美女に差をつけることができます。
- 共通点を見つける
- 接する機会を増やす
- 好意を伝える
- 一緒に作業をする
- ポジティブな発言をして良い人とつきあう
①共通点を見つける
人は自分に似ている人を好む傾向にあります。
似ているかどうかは、例えば以下のような点で判断するようです。
- 意見
- 経歴
- 性格
- ライフスタイル
- 服装
逆に言えば、「私も同じ大学出身なんですよ」「私もシンプルな服装が好きです」といったように、相手との共通点を伝えることで相手から好意をもってもらえる、ということになります。
以下のような研究結果も出ています。
・年齢や喫煙の習慣がセールスマンとお客さんで似ていると保険の契約をしやすくなった
・似たような名前の人からアンケート調査を依頼されると回答率が2倍になった
「お互いなんだか似てますね」と一言伝えるだけで、「この人は私のこと、わかってくれているんだな」となり、好印象を与えることが出来ます。
②接する機会を増やす
人は人と会う時間の長さよりも、会った回数によって親密度が高くなるという傾向があります。
これを「単純接触効果」といいます。
つまり、1週間に1度7時間会うよりも、毎日1時間会った方がより親密になれるということです。
もっと極端な例でいうと、1日1分でも顔を合わせるだけでも「1回会った」として数えられるため、好意を抱いてもらいやすいです。
毎日朝にニュース番組を見ている人が多いかと思いますが、ニュース番組に出ているアナウンサーに親近感が湧くのも同じ理由だと考えられています。
人は馴染みのある人に好意を抱きやすいのです。
つまり、仲良くなりたい人の視界になるべく多く入るだけでも、親近感を与えることができます。
③好意を伝える
「Aさんって本当にすごいと思います」「Aさんのそういうところが好きです」
人に褒められたり、自分の長所が好きだと言ってもらえたら嬉しいですよね。
人に何かしてもらったらお返しをしたくなる「返報性の原理」というものがあるのですが、これは「好意」に対しても当てはまります。
つまり好意を伝えることで、相手も好意を返さなければいけないという気持ちになるということです。
イケメンや美女が言うと、「どうせ他の人にも言っているんでしょ」「イケメン(美女)だし、たくさん遊んでそう」と思われてしまいがちです。
しかし普通の人がいうと、途端に真面目に受け取ってもらえます。
誠実さを見せてイケメンや美女に勝ちましょう。
④一緒に作業をする
仲良くない人をどうやったら仲良くすることができるかを試した実験があります。
■実験のシーン
それぞれの生徒に、試験に合格するのに必要な情報の一部だけ与えて生徒同士が協力せざるを得ない状況をつくった。■実験結果
協力して情報交換をしたり作業をした結果、お互いに友情を深めて好意的な感情をもっていることが確認された。
これは「ジグソー法」といって、断片的な情報(ジグソーパズルの1ピース)をそれぞれの人に与えて協力させることで、お互いに好意的な関係を築くというものです。
これを個人にも応用して、相手と協力して作業をすることでお互いの仲を深めたり好意的な印象を与えることができます。
- バラバラになっているものを組み立てる
- 手分けをして仕事をする
- 一緒に料理をする
⑤ポジティブな発言をして良い人とつきあう
気象予報士が悪い天気を伝えた時はその人の印象が悪くなり、良い天気を伝えた時は印象がよくなった。
人は悪い出来事や良い出来事と「関連があるだけで」、その人のことを悪く思ったりもよく思ったりもする傾向があります。
「その人が普段つきあっている人を見ればその人がわかる」という言葉を聞いたことがありませんか?
例えばガラの悪い人の集団の中に、1人だけすばらしい経歴の弁護士が混ざっていたとしたらどう思うでしょうか。
このように、ポジティブな発言をして良い人と普段からつきあうということは、その人の印象に大きく関わってくるのです。
運のいい人はポジティブな人が多いので、「ついてない人生は改善できる!運を良くする4つの方法」の記事を参考に「どんな人が運がいい人なのか」を確認してみてください。
おわりに

見た目が人の判断に大きく影響することを見てきました。
「イケメンに生まれたかった」「もっと可愛くうまれたかった」と思っても、こればっかりは変えることはできません。
自分にないものを欲しがるのではなく、自分にあるものでどう勝負していくかが大切だと考えています。
例えばイケメンではなくても身だしなみを整えることに関しては誰でもできるので、これだけは人一倍しっかりやっておくべきです。
また、「身だしなみは気をつけているけど、いまいち成果がでない」という人は、「身だしなみ以外でイケメンや美女に勝つ方法」を参考に、行動してみてください。
自分にもできることを確実にやっていくということが大切です。
悲観的にならず、前向きに行動していきましょう。