- データベーススペシャリストってどのくらい難しいの?
- 対策におすすめの参考書を知りたい
- 効率的な勉強方法を知りたい
こういった疑問に答えます。
初めてデータベーススペシャリストを受ける人は、参考書や勉強方法がわからず不安ですよね。
データベーススペシャリストに挑戦するからには、失敗せず一発で合格したいと思います。
この記事では、データベーススペシャリストに独学で一発合格した勉強方法を紹介していきます。
私は情報処理安全確保支援士にも一発合格しているので、正しい勉強方法である自信があります。
では、早速見ていきましょう。
データベーススペシャリストに独学で合格した勉強方法

「試験の概要」「対策のコツ」「勉強の流れ」については、情報処理安全確保支援士試験と同じですので、「情報処理安全確保支援士試験の難易度は?おすすめ参考書やコツを紹介」を確認してください。

この記事では、「データベーススペシャリストの参考書をどのように使って勉強したらいいか」ということに特化して解説していきます。
データベーススペシャリスト おすすめ参考書と使い方
データベーススペシャリストで必要な参考書は「情報処理教科書」という1冊だけです。
おすすめ参考書のすごいところ
よくある参考書としては、「基礎知識の解説と合わせて過去問を掲載、さらに過去のものはPDFで提供!」というものです。
しかし、ここで一つ疑問が湧いてきます。
当然ながら全部解いている時間はありませんし、問題によっては難易度が非常に高いものであったり、出題頻度の低い分野のものもあります。
- 難易度が非常に高い → みんな得点できない問題
- 出題頻度が低い → 覚えても試験に出ない問題
ですが、情報処理試験の午後問題は「相対評価」なので、みんなが得点できない問題については間違えてもまったく問題ありません。
「絶対評価」は、午前問題のように「1問何点」と決まっていて、単純に自分が正解した問題数によって合否がきまるもの。
「相対評価」は、午後問題のように「ここまで書けていたら何点」と曖昧に決まっていて、他の人の得点状況によって自分の合否が決まるもの。
情報処理試験は「相対評価」が採用されていて、だいたい以下の合格率に調整されている。
- 基本情報技術者試験:約25%
- 応用情報技術者試験:約20%
- データベーススペシャリストなどの上記より難しい高度試験:約15%
また、出題頻度が低い問題を覚えても、本番試験で似たような問題が出なかったら悲しいですよね。
資格の勉強方法としては、単純に勉強時間を増やせばいいというわけではなく、「いかに少ない勉強時間で合格することができるか」ということを考えることが重要です。
300時間とか勉強すれば誰でも合格できますが、正直時間の無駄です。
「情報処理教科書」では、「過去問の問題が出やすいか」「どの問題を解いたら似たような問題が出たときに応用できそうか」という問題をピックアップしてくれています。
なので、先程挙げたような「無駄な勉強」はせず、出そうな問題だけ効率的に解くことができます。
他の参考書も見ましたが、ここまで分析されているのは「情報処理教科書」だけです。
一番選んではいけない参考書は「解説が詳しくない」ものですが、「情報処理教科書」に関しては問題を解くステップごとに細かく解説されていて、順を追って理解を進めることができます。
参考書の使い方
基本的には最初から進めていくやり方で問題ありませんが、私が最初から最後までやってみて「こうした方がもっと効率的にできるな」と思うやり方があるので、それを紹介していきます。
ポイント1:序章は飛ばして1章から始める
序章は「解答のテクニック」などについて書かれていますが、最初に見る内容ではありません。
ひと通りの基礎知識を学んだあとに、戻って見るのがおすすめです。
ただし、戻って見たときも序章に載っている「学習計画」は完全に無視で問題ありません。
というのも、「勉強に必要な時間は280時間」となっていますが、この学習計画は時間をかけすぎていて現実的ではないためです。
私はだいたい70時間の勉強で一発合格したので、このブログに書いている勉強方法の方が参考になると思います。
もし「280時間コミットできる」という人がいたとしても、このブログの方法を実践して浮いた時間で他のことをやった方がいいです。
ポイント2:正規化は捨てる
よほどデータベースに精通している人でない限り、正規化を正しく理解するのはかなり難しいと思います。
参考書を読んでいると「なるほど、そういうことか!」と理解した気になるのですが、実際に午後の過去問を解いてみるとまったく解けませんでした。
当然、午前問題に出題されるレベルの問題は解けるようになっている必要がありますが、午後の応用レベルの知識は不要です。
興味がある人は合格してからじっくりと勉強してみてください。
午後問題は選択式で他の問題を選ぶことができるので、正規化を選択するのはやめましょう。
ポイント3:午後2は概念データモデリングを選ぶ
午後2の問題として、「概念データモデリング」という分野があります。
問題の形式としては、解答用紙に「商品」「担当者」など文字が書かれた箱がたくさん並べられていて、この箱をテーブルとみなし、問題文を読みながら箱同士を線でつなげていくものになっています。
この形式の問題は毎年出題されていて難しいのは間違いないのですが、いろいろと勉強した結果、概念データモデリングが一番得点しやすかったです。
そういう人は他の分野を勉強しても大丈夫ですが、普通の人は正直「概念データモデリング」以外の分野は難しくて対策しきれないと思います。
概念データモデリングを勉強するべき理由は大きく2つです。
- 問題文をしっかり読めば答えられる
- 数年分解くと回答のパターンが見えてくる
問題文をしっかり読めば答えられる
データベーススペシャリストのような技術系の試験では、「設問を読んでわからなければ試合終了」という問題が比較的多いです。
技術力に自信がある人はそういった問題を解いたらいいのですが、応用情報技術者試験で合格した流れで受けたような人が技術系の問題を解こうとしてもなかなか解けません。
そこで、「問題文をしっかり読めば答えられる」問題を選ぶようにすると、文章を読み解く力さえあれば得点することができます。
基本的に以下の手順で問題を解くようにすると間違いありません。
- 設問を読んで概要を理解する
- 問題文を読んで答えを探す
- 回答する
数年分解くと回答のパターンが見えてくる
概念データモデリングの問題をピックアップして過去問を解いていると、「あれ、このパターン前にも・・・」ということに気付きます。
このパターンが見えてしまえば、あとは繰り返し学習です。
技術的な問題は用語など知らないとまったく解けませんが、概念データモデリングは数年分の過去問を解くだけで、「こうやって解けばいいんだな」というのがわかるようになります。
勉強方法さえ間違えなければ十分合格可能

データベーススペシャリストは難しいですが、「やることとやらないこと」を明確に決め、「やること」にフォーカスすることで十分に合格が可能です。
全部理解できていることが理想ですが、全部理解しようとすると全体的に知識が浅くなってしまいます。
網羅的に勉強をしたい人も、合格するまではその気持をぐっとこらえ、合格したあとにゆっくり復習して勉強するようにしましょう。
この記事を読んで少しでも皆さんがデータベーススペシャリストに合格する確率が上がれば幸いです。
それでは検討をお祈りしています。