ねこじょーかーぶろぐ
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心理学

無駄遣いに後悔したくないなら「限定の魔力」に負けてはいけません

冬季限定商品は買わなきゃ!
今日限定のイベントがやっているから行かないと!

例えばジュースを買いに行ったときに「冬季限定」という商品があった場合、思わず冬季限定の方を買ってしまう人が多いはずです。

実は「限定」という言葉に思わず飛びついてしまうのは、心理学に基づいた行動になっています。

ですが、「限定」という言葉の魔力に負けてしまうと、つい無駄遣いをして後悔することも多くなるんですよね。

そんな人でも、人が限定に弱い理由をしっかりと理解することで、無駄遣いをして後悔することは確実に少なくなります。

では、早速見てきましょう。

なぜ人は「限定」に惹かれてしまうのか

そもそも、なぜ私たちは「限定」に弱いのでしょうか?

その理由についてまずは深掘りしていきます。

限定に弱い理由とは?

心理学的に、普段手に入るものよりも手に入りにくいものの方が、より貴重なものに見えることがわかっています。

これを「希少性の原理」といいます。

お正月になると、こんな広告を目にしませんか?

初売り福袋限定30袋!
1月2日12時まで販売!
今買わないと損しますよ!

これはまさに希少性の原理を使用している広告で、「数量限定なんだな」「期間限定なんだな」「今を逃したら損するかも」とお客さんに思わせて行動させるというものです。

そして「今じゃないと手に入らないかもしれない」と思った時には、焦って「とりあえず買ってしまおう」という思考になってしまうのです。

正月限定の30袋だし、買っちゃおうかな。

こうして衝動買いをしてしまい、後で無駄遣いに後悔してしまうことになるのです。

ペンギンくん
ペンギンくん
でも欲しいから買っているんでしょ?

確かにその時は欲しいから買っていると思っていても、「限定」という言葉が出てきた瞬間、正しい判断ができなくなってしまうものです。

「今買わないと損してしまうかも」という気持ちになって買いますが、そのときに買ったものは残念ながら無駄遣いになってしまいがちです。

後で後悔しないためにも、「限定という言葉に騙されないぞ!」という強い精神を持ちましょう。

得したい?それとも損したくない?

人は「得したい」と思う方が強く感じるのでしょうか?

それとも「損したくない」と思う方が強く感じるのでしょうか?

実は、人は得をすることよりも「損したくない」と思う方が強く感じるという心理も根付いています。

これは「プロスペクト理論」と呼ばれていて、人は得をすることより損をすることの方が2〜2.5倍強く感じてしまうというものです。

例えば、以下のケースを考えてみましょう。

  • コインを投げて裏が出たら1000円払わなければならない
  • コインを投げて表が出たら1000円もらえる

コインの表と裏が出る確率はそれぞれ50%なので公平なギャンブルに見えますが、ほとんどの人はこの勝負をしようとしません。

プロスペクト理論によると、損をすることの方が2〜2.5倍強く感じてしまうので、表が出たら2000〜2500円もらえないと勝負を受けないということになります。

これは、「もし勝負をしていたら勝っていた」と後悔するよりも、勝負をした結果負けてしまう方が強く感じてしまうためです。

また、目先の損を嫌う心理として「損失回避の法則」というものもあります。

  • 必ず1000万円もらえる
  • 10%の確率で10億円もらえる

このどちらかを選ぶように言われた場合は、ほとんどの人が「必ず1000万円もらえる」方を選択するのではないでしょうか?

10%の確率で10億円もらえる場合の期待値(もらえる金額の予想値)を計算すると、1億円になります。

計算上は明らかに「10%の確率で10億円もらえる」を選んだ方が得をしますが、損失回避の法則が働き、「必ず1000万円もらう」方を選んでしまうのです。

人は誰しも「損をしたくない」と考えていますが、その考えが逆に「損してしまう行動」を引き出してしまっているのです。

ペンギンくん
ペンギンくん
とはいえ、確実に1000万もらったほうがよくない?
ねこじょーかー
ねこじょーかー
やっぱりそういう考えの人が大多数だよね。

「損したくない」という気持ちが強く働いてしまうことで衝動買いをしてしまい、無駄遣いに後悔することになってしまいます。

「限定=貴重」という考え

でも限定なんだから貴重なものでしょ?

「限定だから貴重なもの」と考えてしまうと、無駄遣いで後悔することに繋がってしまいます。

人はどうしても「手に入りにくいもの=貴重」と考えてしまう実験があるので見てみましょう。

■実験のシーン
透明なガラスの壁を1枚置く。
その横におもちゃを一つ、ガラスの向こう側におもちゃをもう一つ置いた。
2歳児の男の子が、どちらのおもちゃを手に取るか検証した。

・1回目の実験
ガラスの高さを30センチにし、手を伸ばせば向こう側のおもちゃに届くようにした。

・2回目の実験
ガラスの高さを60センチにし、ガラスを迂回しない限りおもちゃにさわれないようにした。

■実験結果
ガラスの高さが30センチの場合は、2つのおもちゃに触れるまでの時間に差はなかった。60センチの場合は、ガラスの向こう側にあるおもちゃに触れるまでの時間は、横にあるおもちゃに触れるまでの時間の3分の1だった。

男の子は2つのおもちゃが簡単に手に入ると知った時には、どちらも同じ扱いをしていました。

しかし、ガラスの向こう側にあるおもちゃが「手に入りにくい」と思った途端、それが「貴重なもの」と思えてしまい、すぐガラスの向こう側に向かったと考えられます。

このように、人は無意識のうちに「手に入りにくいもの=貴重」という考えを持ってしまうのです。

このような勘違いをしてしまう理由については、以下の記事でも解説しているので興味のある人は合わせて見てみてください。

思い込みをなくすためには「ある癖」をつけるようにしよう「思い込みをなくしたい」「思い込みをなくすために、どうしたらいいかわからない」「思い込みをなくす方法を知りたい」←こういった人向けの記事です。 なぜ思い込みをしてしまうのかは心理学的に解明されています。本記事では、思い込みをなくすための対策法について解説しています。...
ペンギンくん
ペンギンくん
限定って聞くと貴重なものだと思うなー。
ねこじょーかー
ねこじょーかー
売る方としては、お客さんが「無駄遣いで後悔するかも」と考える前に買ってもらうのが狙いだね。

競争があるとレア感がさらに増す

  • あなたは見事「100人」の中から選ばれました!
  • あなたは見事「10万人」の中から選ばれました!

この2つの文章を比べてみると、「100人」から選ばれるよりも「10万人」から選ばれた方が、圧倒的にすごい感じがしますよね。

このように、レア感は競争があればあるほど増すことがわかっています。

実際に行われた実験も合わせて見てみましょう。

■実験のシーン
・1回目の実験
同じクッキーが10枚入った瓶と、2枚だけ入った瓶からそれぞれ1枚ずつ取り出して食べてもらった。

・2回目の実験
10枚のクッキーが入った瓶を渡したあと、2枚のクッキーが入った瓶に交換してその中から1枚食べてもらった。

■実験結果
10枚入った瓶よりも、2枚だけ入った瓶の方がいい評価になった。
それよりも、10枚入った瓶から2枚入った瓶に交換した場合の方がさらにいい評価になった。

「少ない枚数だから貴重」という心理が働いている一方で、「2枚だけ入った瓶はすでに8枚食べられていて、これを逃したら他の人に残りを食べられてしまうかもしれない」という心理も合わせて働いたと考えられます。

自分しか狙っていなかったと思っていた女性に対して、「Aくんも狙っているらしいよ」と聞いてしまったら「急いで手に入れないと」という気持ちになるのも同じ理由です。

競争相手がいると「我先に」と行動してしまうのが人間の面白いところです。

また、似たような心理学として、人は何か制限された場合、その制限をなくそうとする心理が働きます。

これを心理学では「心理的リアクタンス理論」と呼んでいます。

ペンギンくん
ペンギンくん
うーん、よくわからない・・・
ねこじょーかー
ねこじょーかー
例を挙げて見てみるね。
とある日常
頑固な父親
頑固な父親
ゲームは1日30分までだぞ。
わがままな娘
わがままな娘
はーい。

子供はこのように父親に言われ、1日30分のゲーム時間を守っていました。

1週間後
頑固な父親
頑固な父親
やっぱりゲームは禁止だ。
わがままな娘
わがままな娘
え?絶対嫌だ!今までよかったのに意味がわからない!

この例では、「ゲームを1日30分する自由」を父親から与えられていましたが、「禁止」することにより自由を取り上げられてしまいました。

ここでもともとあった自由を取り戻そうと強く反発したのは、心理的リアクタンスによるものです。

「これが無駄遣いして後悔することに繋がるの?」と思う人もいると思いますが、わかりやすい例が「ニンテンドースイッチ」ですね。

最初はたくさん生産していましたが、ある時を境にパタリと生産が中止されたのを覚えているでしょうか。

これは、「もともと販売されていたものが希少になる」「再販された場合も数を絞り、他人と競い合うようにする」という希少性の原理を狙った戦略だったように思います。

無駄遣いに後悔しないために

人が「限定」という言葉に弱い理由について見てきました。

繰り返しになりますが、「数量限定」「期間限定」と書かれているものは、「無駄遣いして後悔するかも」と考える暇を与えないための戦略です。

ひとつ覚えておきたいこととしては、手に入りにくいからといって必ずしもそれが特別性能が良かったりするわけではない、ということです。

今までは「限定」と聞くとすぐ飛びついていた人も、この記事を読んだ後は「限定だけど、無駄遣いにならないかな?」「買った後に後悔しないかな」と考えるようになります。

知らないというだけで損をしたくないですよね。

他の心理学の記事も読みつつ、できるだけ後悔の少ない人生を手に入れましょう。

参考文献